独学四柱推命占い 中級編

生まれ日に秘められた才能や性格、適職や対人関係、恋愛や家庭生活、運命や運勢をなどを判断できる、東洋の智恵である四柱推命を解く。

四柱推命は人が生まれた瞬間、つまり肺呼吸が始まった時に、天の気と地の気を吸収して人の気が動き始めると説くため、生まれた年・月・日・時刻を基準にして占っている。そして運命の星を60通りの干支から求めるため、103万6800通りの運命になり、これが運命学の中で最も難解でもっとも的中率が高いと言われるゆえんである。

劫財・敗財

年上の敗財

以下は、
日本推命学研究会会長の安田靖先生(故人)が、
命理学講座「命理干星秘論」高木乗講述と題して、
会報で発表した内容である。

●年上の敗財
 敗財が年上にあるものは、
比肩、劫財と大体同じ現象とみて良い。

年上敗財となるものは、
その両親が生活力が弱いか、
又は親と早く生死別する。

親が中年にして生活力を失い、
自分が親を養い面倒を
みなければならないことが多い。

次の命式の人は、
生まれた時には
その父親が未だ独立していないで、
なお親がかりの状態であった。
(年柱胎の意味がそこに現れている。)

つまり、一家の実権が
この人の祖父にあったわけである。

あたかも、この人の場合には
その父親も早く死別し、
後に義父に育てられた。

このように年上の比肩、劫財、敗財などで
地支が休囚する人の中には、
親自身が若くて生活力に乏しく、
或いは貧困の中に
生まれたケースは非常に多い。

年:乙酉・敗財・ 胎
月:戊寅・偏財・建禄
日:甲午・  ・ 死
時:癸酉・印綬・ 胎

月戊と時癸で火化傷官
月寅と日午で火局食神

▼私 半田こよみ の解説
 月戊と時癸は干合して火気を生じる。
この火気は丙か丁のどちらかである。
それは日干の陽陰で決まるということである。

日干が陽ならば、
干合して新たにできる気は陰気になり、
日干が陰ならば、
干合してできる気は陽気になる。

この人の日干は甲、
甲は陽のため、
戊と癸の干合でできる火気は丁になる。
つまり傷官が現れたことになる。

三局の場合は、
三局を構成する旺支(子・卯・午・酉)の
陽陰によって決まる。

旺支が陽ならば、
局して新たにできる気は陽気になり、
旺支が陰ならば、
局して新たにできる気が陰気になる。

寅と午の火局は午が陽のため、
火局してできる新たな火気も陽になる。
つまり丙が現れたことになる。

この人の日干である甲から丙をみると、
食神が現れることになる。

ちなみに、
三局する組合せは、
旺支が陽ならば、
その他の十二支も陽で、
旺支が陰ならば、
その他の十二支も陰である。

年上の劫財

以下は、
日本推命学研究会会長の安田靖先生(故人)が、
命理学講座「命理干星秘論」高木乗講述と題して、
会報で発表した内容である。

●年上の劫財
 年上が劫財となるものは、
その祖父母、父母何れかの内に、
いわゆる道楽者(書画骨董収集、賭け事、
その他の遊び、男女異性関係などで失敗したとか、
身持ちが悪いなど)

又は、生活能力が弱いとか
社会生活上に何かしら欠点を
持つ人がいた例が多い。

中には慢性の病を遺伝的に持ち、
ひとつの因縁的なものが存在する。

次に示すものは、女命であり、
財殺身弱をなすものである。

年支の墓は、
中に土金の気が強いために
開冲されません。
従ってその親は
この人に良いしつけができず、
親自身の行動、
生活態度それ自体に問題がある。

この人の親は、
恋愛により周りの強い反対を
押し切り駆け落ちをした。
そして、この人が生まれたのであり、
決して幸福の結婚ではなく
悲劇の人生を味わったのです。

年:甲戌・劫財・ 墓
月:己巳・偏財・沐浴
日:乙丑・  ・ 衰

年甲と月己で土化財星
月巳と日丑で金局官星

▼私 半田こよみ の解説
 年干の甲と月干の己は、
干合して土気を生じます。
日干乙からみた土気は
財星に当たるので、
土化財星と表現しています。

月支巳と日支丑は、
巳・酉・丑で金局する
巳と丑があるので、
巳と丑の組合せから金気が生じます。
日干乙からみた金気は
官星に当たるので、
金局官星と表現しています。

誕生日の干支を
木・火・土・金・水の五行に
分けその五行の数を数えると、
木が2個、火が1個、土が3個となり、
甲と己の土化を土に0.5個、
巳と丑の金局を金に0.5個を考えると、
木が2個、火が1個、
土が3.5個、金が0.5個、水が0個になります。

 日干乙からみた土気は財星に当たり、
財星が多すぎて悪い作用をしているので
財殺と表現している。

また自分からエネルギーを奪う財星と、
自分を尅するエネルギーである官星が、
自分自身や自分を助ける
エネルギーよりも多いため、
自分の身が弱まっていることから
身弱と表現している。

香川照之

★東大卒、歌舞伎役者香川照之氏が離婚!
    21年間の結婚生活にピリオド。
 
歌舞伎役者で俳優の香川照之氏が、
21年間結婚生活に終止符を打った
(2016年12月13日報道)。
父親である二代目市川猿翁氏は
母親である浜木綿子さんと結婚して、
わずか1年あまりで既婚者だった
女優の藤間紫さんの元に走り、
結局1968年に両親が離婚する事になった。

その時香川氏本人は数え4歳である。
そのような複雑な思いを抱いて
育った香川氏であるから、
自分の子供には親の離婚という
同じ経験をさせたくないと
思っていたはずである。
 
当時集まった報道陣に、
「(離婚は)私の力不足」と
語ったという。
 
離婚の原因を四柱推命で解いて見る。

◆香川 照之氏
 1965年12月7日生まれ
 大運:逆行10年運
 天徳:巳申
 羊刃:辰
 空亡:辰巳

●四柱
 1965:乙巳・比肩・沐浴・食神
 12月:戊子・正財・ 病・印綬
 07日:乙未・  ・ 養・偏財

●離婚した行運
 大運:癸未・偏印・ 養・偏財
 2016:丙申・傷官・ 胎・正官
 
 ただ離婚協議は2年前から行われて来た。
つまり2016年の離婚協議の結果であるので、
運勢的に破綻したと思われる
2年前の行運を見てみると、
 
 大運:甲申・劫財・ 胎・正官
 2014:甲午・劫財・長生・傷官
である。
 
劫財は妻を表す正財を尅する星である。
その劫財が数え41~50歳の大運で現れ、
2014年数え50歳の時に流年でも劫財が現れた。
用体比肩でもある。
この時、夫婦関係は破綻したと判断できる。

離婚は、
印星の時で悩んで比肩星の時で別れたり、
比肩星の時に離婚の原因を作って、
傷官の時に裁判になったり、
比肩星の時に新しい生き方を考え、
食傷の時は少し我慢して、
財星の時に離婚に踏み切る事がある。

また、香川氏が歌舞伎役者に
なった時の行運を見てみると、
 
 大運:甲申・劫財・ 胎・正官
 2011:辛卯・偏官・建禄・比肩
 
この偏官の転換期、
仕事では良い方向へ進んだ。
結果論であるが、
仕事の忙しさと責任が
家庭運を落とした事になった。
 
ちなみに、
結婚した時の行運は
以下のとおりである。
 
●結婚した行運
大運:乙酉・比肩・ 絶・偏官
1995:乙亥・比肩・ 死・偏印

傷官背禄

★傷官背禄
 
 意味は財禄に背を向ける。
 貧乏性である。
 自己の狭い見解から、
 気分本位で理想空想から世間の事業を
 推しはかって行動するために、
 正しい社会的認識に欠け広い見解がなく、
 それで人に騙されたり、
 自慢高慢にしてうぬぼれが強く、
 無計画に行動したり、
 理想に走りすぎて失敗を重ねる。
  
 命式の特徴は、
 比肩星が強くそのため傷官の力を増す。
 傷官は財を生じる星であるが、
 それ以上に比肩星が財星を尅するため、
 財運はなくなり傷官の悪い面だけが残る命式。

劫財・敗財の流年

9、行運が劫財敗財の場合(大運・流年・流月)
 
 ①精神面
  疲れ切って何もしたくない気持ち。
  振り返ってよくやって来られたという驚きと
  今まで何の為に頑張ったのかなど、
  迷いや疑惑、不安が募る。
  これから何を目標目的に生きてよいのか、
  とにかく嫌気が強くなる。
  気が向かないまま惰性で行動する。
  目標や気力がなくなったりする。
  この時期は楽をして儲けたくなり、
  株式などの投機に走って失敗しやすい。
  非常に厭(えん)世(せい)的気分になりやすい。

 ②健康面
  体の生理的機能が低下しやすい時期である。
  注意力も散漫となりやすく、
  その為に事故や怪我をしたり、
  仕事の能率も落ちメリハリがなくなり、
  生活リズムが崩れる怖れがある。
  わずかな生活の変化で発病したり、
  打撲や怪我をしやすい。
 
 ③家庭面
  精神不安定な状態が家庭内に悪影響を及ぼす。
  家庭に対する建設的な意欲が崩れ、
  全てが投げやりとなり温かい心遣いが欠如する。
  自分の事だけで精一杯となる。
  配偶者との争いまで発展しやすく、
  配偶者が病気や事故になり、
  その事で夫婦間が乱れたりする。
  親子間にも悪影響が生じる。
  劫財敗財は愛情を失ったり、
  愛情をかけて育てたものを失う時期。

 ④社会面
  仕事上のトラブル、損失や出費がかさんだり、
  盗難や災難、不渡り手形に遭遇するなど、
  悪い事が多く起こる。
  不注意から契約上のミス、相手との誤解、
  確認不足によるトラブル等も注意が必要。
  親類等の事で出費がかさむ場合は、
  無駄金と思わずに使った方が良い。
  それが他の災いを防ぐ意味になるので。

 ⑤人間関係
  劫財敗財は比肩と同様に分離や別れを
  意味する星のため、愛する者との生死別がある。
  また全ての人間関係がチグハグとなりやすい時期となる。

 ⑤金運
  とにかくお金の損失を被りやすい時期である。
  保証人になって失敗しやすい時期でもある。
  また盗難や災害での損失も暗示されている。
  経営者であれば手形の不渡り等も要注意。
  劫財の場合、宝くじが当たったりとか余禄が
  あった後に凶事が起る事がある。


 ※比肩・劫財・敗財はあまり良い星とは言えない。
  財星を尅す星である。
  五行に太過する場合は、
  財の波乱を起こしやすい星となる。
  正官または偏官で中和する。
  また五行に比肩星が強くあっても、
  官星から比肩星を尅してしまい、
  比肩星の波乱は官星の力によって押さえられてしまう。
  それから性格も人間性が高まり、
  常識のある人柄に変わる。
  五行いかんによっては、食神星、印星で地支星が
  強い場合も、多少押さえることができる。
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自己紹介
運命研究家
名 前:菊田こよみ
連絡先:koyomi.kikuta@gmail.com
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