独学四柱推命占い 中級編

生まれ日に秘められた才能や性格、適職や対人関係、恋愛や家庭生活、運命や運勢をなどを判断できる、東洋の智恵である四柱推命を解く。

四柱推命は人が生まれた瞬間、つまり肺呼吸が始まった時に、天の気と地の気を吸収して人の気が動き始めると説くため、生まれた年・月・日・時刻を基準にして占っている。そして運命の星を60通りの干支から求めるため、103万6800通りの運命になり、これが運命学の中で最も難解でもっとも的中率が高いと言われるゆえんである。

傷官

傷官 星の意味3

10、その他
 
 ①傷官背禄
  比肩星が傷官をはさむ状態でいつも財に苦しむ。
  比肩星が多く出てはならない。
 
 ②年上傷官
  祖父母や両親の仕事や財を得られない。
  家業を継承せず、長男の場合は次男か三男が
  家業を継ぐ事になる。
  体力的な衰退期に入ってから
  身体に与える影響がより強くなる。
 
 ③話し方
  傷官の多い人は自意識過剰な面があるため、
  優しく夢を持たせるように接した方がよい。
  決してストレートに言ってはならない。

傷官十干記

9、傷官十干記
 
 傷官十干記とは日干ごとの傷官の働きを、
初代高木乗が官星との関係を中心として、
その軽重や吉凶の如何を公式化したものである。
この傷官十干記の原則は、
五行別の性情による傷官自体の性質や、
日干の五行、傷官から尅されるところの
官星の五行等の性質を明らかにし、
更にその傷官と官星の尅し方、
五行の太過・不及・有無・バランス等に
よって判断されるものである。

ここで重要なことは、尅=凶ではなく、
尅用の妙と言い、
尅することで却って傷官が絶妙の働きをする場合が
あるということである。
天才と言われる人達の中には、
この傷官が尅用の妙の作用を
していることが多いものである。

①日干が甲乙で丁丙の傷官は「官の旺ずるを要す」。
 官の旺ずるを要すとは官星の十二運が
 旺相していなければならないということである。
 そうすれば、火の傷官から尅された金の官星は
 溶解することなく、尅によって却って器をなし、
 それが鋸や斧等の刃物となって、
 木を切り出し、社会に有用な材として役立つ
 ようになることを意味している。
 このように日干木と傷官火、
 そして官星金との平衡がとれ、
 吉作用をなせば、吉貴・財富・名誉を
 得ることが出来るものである。
 しかし、官星が旺ずるといっても、
 五行に太過し過ぎていては良くない。
 また、傷官よりも官星が強いといっても、多
 量の傷官と、より多量の官星の尅し合いでは、
 やはり却って吉作用は破られてしまうこととなる。

②日干が丙丁で己戊の傷官は「傷し尽すを要す」。
 傷し尽すとは、簡単に言えば傷官が
 力を失っているということである。
 
 その条件を4つ上げる。
 ●四柱の天干星に現れた傷官の
  十二運が休囚している。
 ●五行において傷官が太過していない。
 ●天干星の並びに傷官が唯一、
  一つだけあって複数出ていない。
 ●土の傷官の力が強い場合には、
  金の財星で漏気するか、水(官星)と木(印星)の
  尅用の働きによって傷官の力を弱めている。

③日干が戊己で辛庚の傷官は「官去って吉」。
 この傷官は辛庚の金で、
 まさに刃物そのものとも言える
 非常に強い傷官であり、一方官星は
 甲乙の木であるがゆえに
 柔らかい五行となっている。
 そのためこの傷官は官星を尅すること
 甚だしいものである。
 それで官星は無いほうが
 荒れずにすむという事である。
 従って日干が戊己の場合には、
 傷官のみ有って官星が無いか、
 官星のみ有って傷官が無いほうが
 よいわけだ。
 もしくは傷官があっても微弱で
 官星を尅害していないことが
 望ましいと言うものである。
 丁丙の火の印綬が有って金の傷官を
 尅するという方法もあるが、
 この場合火が強いと土(日干)が乾燥し、
 ひび割れを起こしものを育成することができず、
 その用を成さなくなってしまうで
 吉命とはならない。
 土は水気を含んでこそその有用性を
 現わすことができるからである。
 従って、印星で尅するより水(壬癸子亥)の財星と
 生じあうことによって傷官の気を抜き、
 五行のバランスが良くなり吉命となる。

④日干が庚辛で癸壬の傷官は「官を見るを喜ぶ」。
 これは官星が出るとかえって良い働きを
 するという事である。
 刀職人は鉄(金)を火と水によって
 鍛錬し名刀を作る。
 日干が金(庚辛)の場合は
 火(丙丁)が官星であり、
 水(癸壬)が傷官となる。
 従ってこの金と火と水が尅用の妙を
 顕すことによって、
 名刀ができると同じように貴命となる。
 これが日干が庚辛で、
 癸壬の傷官は官を見るを喜ぶ
 ということの意味である。
 ここで火が強過ぎると金は熔けて器を成さず、
 水も蒸発してしまう。
 水が強過ぎる場合には火は消えて、
 金は水に沈んでしまい光を失う。
 従って、ここでも五行のバランスが
 必要であると言える。

⑤日干が壬癸で乙甲の傷官は「財官に吉」。
 財官に吉とは傷官と官星が
 並ぶ場合は、必ずそこに火の財星が
 並んでいることが必要であるということだ。
 この時、日干が弱いと日干の気が
 盗気して弱ってしまうので、
 真の吉命となる為には
 日干が旺相している事が大切である。
 水は冷気なので、
 火が無ければ冷えすぎて土も凍土となり、
 その用をなさなくなり
 木も凍ってしまう。
 凍土では根をはることができない。
 木(傷官)がよく働く為には、
 木と土が尅用の妙となる
 適当な水と火(財星)が必要である。
 但し、財星と官星が固まり過ぎると
 財殺の命となって、
 財によって身を滅ぼしたり、
 貧困と孤独に喘ぐこととなるので
 注意が必要である。

傷官 星の意味2

7、その星とのバランス
 ①比肩星
  自分から一方的に施すのみで報いがない。
  盗気とも言われ財を築けない。
 ②財星
  無限の財をつくり出せる。
 ③官星
  感情的に走り精神的にいらだちが出てくる。
  傷官の年は事故や怪我に注意。
  また官星の年が来ると
  比肩(分離・独立)と同じ事が起きる。
 ④印星
  傷官の力を抑える。
  印星と財星があれば傷官を弱める。
 ⑤地支が死、墓、絶の場合は問題が少ない。

8、仮傷官
 ①適職性
  音楽や技術系を伸ばすと良い。
 ②思想性
  おかしくなりやすい。
  偏った考え方や共産主義に傾倒したりする。
 ③破る星
  仮傷官を破るのは比肩と官星。
  行動の星が多いと悪くなる。
  比肩の頃自殺する事がある。
 ④食傷星
  食神を四柱に含む仮傷官の場合は
  食神自体の要素は残る。
 ⑤過傷官
  年上と月上が傷官で五行の食傷に
  4つ以上星が固まると病身である。
  もし健康ならば手術や事故、
  災難に遭遇しやすい。
  非常な感情家。
 ⑥その他
  長生きできない。

傷官の流年

6、行運が傷官の場合(大運・流年・流月)
 
 ①精神面
  神経質に成りやすい時期であるが
  運気は上向いて来る。
  焦らずに前進する事が得策である。
  目標や理想を高く掲げやすく、
  その分現実とのギャップが生じた場合、
  イライラする事が多くなる。
  直感や閃きが冴える時期で
  創造性が誘発される。

 ②健康面
  神経過敏になりやすく、
  身体の生理機能も敏感に反応する。
  持病の再発やノイローゼ、怪我、
  手術などを受けやすい。
  特に官星が強い人は要注意の時期に当たる。

 ③人間関係
  家庭の中や職場で一人で
  ピリピリしやすい時期である。
  女性の場合は傷官が夫を表す官星を
  傷つけるという意味から、
  夫婦の間に亀裂が生じやすい。
  比肩星の時期にトラブルが
  起きた夫婦の場合などは、
  この傷官の時に離婚訴訟といった
  ケースも見受けられる。
  男性の場合は官星が子供を表す
  ところから子供に問題が発生したり、
  子供が事故に巻き込まれたりと
  いった暗示も出て来る。
  協調性がなくなりやすい事もあり、
  家庭内でのトラブルに注意する必要がある。

 ④社会性
  四柱や五行次第で判断は分かれやすいが、
  官星が意味する社会性である地位や名誉、
  上司、職業などに傷が入る暗示がある。
  全ての事に反発したくなったり、
  出る杭は打たれ他との衝突を起こしたり、
  不和からの訴訟問題が起きたり、
  恥をかいたり部下のミスの責任を
  負わされたり、職場での事故や
  盗難問題に遭遇したり、
  他の会社が良く見えて会社を辞めたくなったり、
  人員整理をしたりされたり、
  人事刷新や幹部クラスの転職者が出たり、
  仕事の面では伸びるが人間関係に
  問題が起きやすい。
  また官公庁からのクレームが
  付いたりする事もある。
  官星が強い場合は以上の事が起きやすく、
  財星や印星が強い命式の場合にはそうでもない。

 ⑤金運
  金運は上々である。
  傷官は財を生んでくれる星なので、
  お金を稼ぐもとを作るチャンスでもある。

傷官 四柱の意味

5、四柱での意味
 
 ①年柱の傷官
  傷官は年上を嫌うという原則があり、
  身に傷が入り安い傷官となる。
  特に年上の傷官が旺相している場合には
  その傾向が強くなる。
  地支が休囚している場合には
  (五行に太過していなければ)心配はいらない。
  傷官に帝旺羊刃が付く場合や旺相した年上の傷官が
  官星と並ぶ場合には要注意である。
  また、年上の傷官は父子相尅の傷官と言われ、
  父親との意見や感情の対立が起きやすくなる。
  その場合に中和してくれる印綬があれば、
  良き母の助けによって相尅から救われる。
  それから先祖に殺傷や刑傷刑罰の暗示がある。
 
 ②月柱の傷官
  見た目よりも傷つきやすく感受性が
  非常に強い方が多い。
  そして特別な才能で生きて行く人が多いようである。
  横柄でもないしこびる事もしない。
  女性がこの星を持っている場合は
  夫を大切にする必要がある。
  月上の傷官が一番良いのは財星と並ぶことである。
  財運は良好となり、中国では、身が旺ずれば
  金看板を掲げ大金持ちとなる、と言われた。

 ③時柱の傷官
  時柱は晩年運と子孫運を表すため
  時柱の傷官は良いとは言えない。
  短命であったり子孫運がない場合や
  子供との生死別も考えられる。
  時柱の傷官は旺相している事を嫌う。
  特に帝旺羊刃が付いた場合には、
  突然の事故や不慮の死を遂げたり、
  中には自殺したケースもある。
  特殊才能が出やすいという面はあるが、
  性格的には感受性が強いだけでなく、
  こだわりや偏屈さが出やすくなる。
  財星と印星はあればこの凶意は緩和される事ができる。
広 告
記事検索
広 告
自己紹介
運命研究家
名 前:菊田こよみ
連絡先:koyomi.kikuta@gmail.com
アーカイブ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: