独学四柱推命占い 中級編

生まれ日に秘められた才能や性格、適職や対人関係、恋愛や家庭生活、運命や運勢をなどを判断できる、東洋の智恵である四柱推命を解く。

四柱推命は人が生まれた瞬間、つまり肺呼吸が始まった時に、天の気と地の気を吸収して人の気が動き始めると説くため、生まれた年・月・日・時刻を基準にして占っている。そして運命の星を60通りの干支から求めるため、103万6800通りの運命になり、これが運命学の中で最も難解でもっとも的中率が高いと言われるゆえんである。

四柱

天干星(変通星)

●天干星の見方
 ※天干星を変通星とする言い方もある。

 天干星は年柱、月柱及び時柱に付く。
各柱に持つ天干星の力量は、
年柱が20%、
月柱が50%、
時柱が30%である。

日柱は自分自身の宿命や配偶者、
そして初年期の運勢を表す。

年柱は祖父母を表し壮年期の運勢を表す。
また生まれてから親元を離れるまでの期間を
年柱で見る事もある。

月柱は父母や兄弟姉妹を表し
中年期の運勢を表す。

時柱は子孫を表し
老後の運勢を表している。

 天干星は社会的に活動する力、エネルギー、
そして性格等の働きを表している。

ちなみに地支星は
人間の内面的な生命力、
運命力等を表している。

この中で最も重きを置くのは月柱の天干星(月干星)である。

年柱 壮年期 51~65才位(幼年期) 祖父母を表す
月柱 中年期 31~50才位      父母、兄弟姉妹を表す
日柱 初年期 1~30才位      私と配偶者を表す 
時柱 晩年期 65才~他界      子孫を表す

 ※右記の年齢は目安である。正確には大運で判断する事。

四柱推命の本





新・五行推命学
安田靖
東洋書院
2006-03


偏印 四柱での意味

8、四柱での意味
 
 ①年柱の偏印
  先祖に僧職や神官、教育者、又は医者等の背景がある。
  また自身が宗教や占い、教育や医学に関心を持ち、
  その道に進む人もいる。
  偏印は数理という象意があるので、
  数字を扱っていたというケースもある。
  偏印が旺相していると先祖の位も高く、
  インテリ階級の家柄であったと言えるが、
  休囚していると位の低い僧や教師であったり、
  その道で一度挫折したという暗示がある。
  倒食している場合も同様の事が言える。
  印星は年上にある事を喜びとする。
  旺相すれば先祖の恩恵に与り、
  休囚や倒食すれば恩恵も少なくなってしまう。

 ②月柱の偏印
  偏印は細かく繊細な星のため、
  男性で月上に偏印がある場合、
  男性としては迫力に欠けてしまう。
  理知的で理論的な面が強く、
  特殊な才能で生きて行く人が多くいる。
  偏印は同じ印星でも印綬と違って
  裏方的な星である。
  表に出るよりも裏方でその才能が発揮されやすい。
  月上偏印で正官と並ぶと陰の大物という人もいる。
  ただ偏屈な面も内在している。
  女性の場合には、
  偏印が子供を意味する食神を尅するところから、
  子供の事で苦労しやすく、
  子供に障害が出たり不良性を示しやすい星である。
  中には口うるささから
  子供の主体性や才能の目を潰してしまう場合もある。
  そして偏印が休囚していると余計に愚痴っぽくなる。
  この偏印は休囚する事と
  食神と並んで倒食していることを嫌う。

 ③時柱の偏印
  学問芸能で名を成す人が多くいる。
  また晩年に慢性病を煩う場合もある。
  女性の場合には子供と喧嘩をしたり、
  子供縁が薄くなりやすい。
  旺相すると印綬と同様に晩年に恵みもある。
  休囚すると本当に淋しい晩年と成りやすい。
  そのような命の人は若い頃から
  家族を大切にしておきましょう。
  印星が休囚していると、
  人生の功労と功績が晩年になって
  水の泡となってしまうという暗示がある。
  また時上の偏印に加えて他柱に傷官があると
  思想、文化、芸術、技術等の分野に
  天才的才能を発揮し、
  重ねて努力を積み重ねる人は
  達人の域に入ると言われている。

正官 四柱での意味

3、四柱での意味
 
 ①年柱の正官
  年上の正官は先祖の家柄が良かったことを表す。
  ただ年上の正官が休囚している場合、
  家柄は良かったが一旦没落した可能性があるとみる。
  または月上や時上に傷官が出て旺相したりすると、
  せっかくの官位(地位や名誉)が
  尅されて不名誉な事が起ったり、
  才能や実力が認められず、
  不平不満が多くなる状況に陥ってしまう。
  また年上は50代~60代の運気を表しているため、
  男性であればその頃に地位が上がって
  リーダーに立つ事がある。
  しかしその正官も休囚していると、
  逆にリーダーの立場から転落することもある。
  女性の場合、年上の正官が休囚していると、
  50代~60代に未亡人になってしまうケースがある。

 ②月柱の正官
  月上に正官がある男性は、
  地位名誉を得られ人の上に立てる星である。
  しかし印星がなかったり、
  せっかくの正官が休囚していると運は伸びない。
  正官が休囚していると、
  一旦は組織のトップに立ったとしても、
  足元をすくわれて長続きしなかったりする。
 
  (例:田中角栄氏は月上正官墓であったので、
    総理大臣にまで上り詰めたが、
    ロッキード問題で足元をすくわれ、
    総理大臣経験者が逮捕される
    羽目となってしまった。)

  月上に正官がある女性は
  家庭の主婦としては納まらず、
  どうしても社会に出ざるを得ない状況になる。
  プライドが高く、
  夫を立てることができないため、
  家庭の主婦としては凶面が出やすい。
  また男の代わりをするという意味になる。
  月上正官の人は、
  お高くとまっているように見られやすいので、
  男女とも意識して
  柔和謙遜を旨とすると正官が生きる。
  印綬が他柱にあって旺相していれば
  運気も安定し社会の上位に上る事ができる。
  他柱に重ねて官星を見ると官殺となって、
  男性であれば社会運に波乱が起き、
  女性であれば離婚再婚を
  繰り返すなど家庭運に波乱が起きる。

 ③時柱の正官
  時上の正官が旺相している場合は、
  その人の名声が後世にまで残る可能性がある。
  時柱は晩年運も表すので、
  時上に正官があると静かな老後を望んでも、
  何かと忙しく責任を
  持たなければならない場合が出てくる。
  他柱に官星を重ねたり、
  五行に官星が太過すると
  官殺となって社会的な凶象が現れる。

偏官 四柱での意味

3、四柱での意味
          偏官の基本の意味はこちら
 
 ①年柱の偏官
  先祖に武家の背景があるとみる。
  本人は50代~60代が
  忙しく身の上の変動が予想される。
  月上や時上に傷官があり、
  その傷官が旺相している場合には、
  せっかくの官位(地位や名誉)が尅されて、
  才能や実力が認められず、
  不平不満が多くなってしまう。

 ②月柱の偏官
  男性は転勤族や職場を転々とする人が多い。
  女性は離婚再婚が一番多い星で、
  中には男性の代わりをしなければならない人もいる。
  印綬が他柱にあって旺相していれば 
  運気も安定し社会の上位に上る事ができる。
  他柱に重ねて官星を見ると官殺となって、
  男性であれば社会運に波乱が出るし、
  女性の場合には離婚再婚を繰り返すなど
  家庭運に波乱がでる。
  職業婦人に多い星である。
  女性の場合、四柱の中心的位置である月上に
  偏官が出ると男の代わりをするという意味になる。

 ③時柱の偏官
  時上の官星は後世に名が
  残るという意味があり、
  時柱に偏官が一つだけあることは喜び。
  他柱に重ねて官星を見たり、
  五行に官星が太過する事を嫌う。
  それは即ち、官殺となって
  社会的に凶象が現れるからである。
  晩年になってもゆっくりしている事ができない、
  忙しい晩年が暗示されている。
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自己紹介
運命研究家
名 前:菊田こよみ
連絡先:koyomi.kikuta@gmail.com
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